機屋の仕事
織物はたて糸とよこ糸が重なり合ってできています
たて糸が規則正しく上下して、その間をよこ糸が走り
たて糸によこ糸が挟まれて織れていくのです
たて糸は上下するときに摩擦します
そのときにストレスにさらされ、弱いところで切れます
たて糸にはサイジングという工程で糊(のり)が付けられ切れにくくなっていますが
天然素材の糸は均一ではありません、弱いところがあれば必ず切れます
切れた糸は人の手で結び、ヘルドと言われる穴と
オサと言われるスリットに元どおりに通しなおさなければなりません
地味ですがミスが許されない作業です
通し間違うと商品価値がありません
このような地道な作業が美しい織物につながっているのです